1.イントロ
都市3Dモデルプラットフォームのハッカソンが9/17-18、エンジニアカフェで開催されました。元々は運営メンバーとしての参加だったのですが急遽、開発側で参加させてもらうことになったので自分の視点からブログに残しておきます。
福岡の「@EngineerCafeJP」を舞台に3D都市モデルのハッカソンイベントを開催中です!
— Project PLATEAU (@ProjectPlateau) 2022年9月17日
2日目【9/18(日)17:00~】には成果発表・表彰式の様子をライブ配信します。
視聴枠募集中です。是非ご視聴ください!
>詳細及び申込は下記リンクからhttps://t.co/08S7R4C7Eg#PLATEAU #PLATEAUハッカソン pic.twitter.com/jTxOXf9sXd
2.テーマ:カブトムシ対クワガタ
ハッカソン初日の午前にはアイディアピッチが行われ、投票により7つのテーマが残りました。下記は発表成果時に使われたテーマ一覧のスライドから拝借。
いずれも都市モデルの活用方法が明確で、ハッカソン中に完成するか否かはさておき完成形が想像し易いのに対して、自分から見て着地点がフワッとしていたテーマがカブトムシ対クワガタでした。
ちなみにこの時点でのアイディア概要としては福岡の街で巨大クワガタとカブトムシが戦うというもの。街のモデルにはPLATEAUや福岡市提供のデータ、昆虫のモデルには九州大学が公開した3Dモデルを使用。
映像作品?アプリ?PLATEAUとの関係は?面白そうだけど考える事も色々とありそうで、イベントならではの開発(仕事ではなく)として楽しそうだと思い、開発メンバーとして参加させてもらうことにしました。
3.開発体制
チームメンバーはリーダーの山田さん、谷中さん、長野さん、吉永。
まず初めにリーダーの山田さんのアイディアをベースに必要な技術や素材の整理をしてざっくりと役割分担。
それぞれのタスクが並行して行われるため進捗共有にはDiscordを、Unityのプロジェクトの共有はGitHubを使用しました。
4.自分のやったこと
[初日]
(1) Unityで都市3Dモデルと昆虫データを表示
(2) MRTKを使って様々なXR機器への対応を容易にできるようにプロジェクト作成
※今回はスマホ・タブレットのみ使用
(3) カブトムシアセットが原因でUnityプロジェクトの読み込みが重かったので不要なファイルを削除して軽量化
(4) 上記の過程でプロジェクトが壊れたので復旧作業
(5) 平面検知してオブジェクトを配置
(6) TestFlightでアプリを共有する準備
[二日目]
台風の影響でエンジニアカフェ閉鎖により完全リモート開発
午前:
(1) 朝起きたら山田さんがオープニングコンテンツが上がってきてた
(2) メインプロジェクトにオープニングコンテンツを統合
(3) 離れているメンバー間でのアプリ動作確認だけでなく何かを共有したくなる
(4) WebSocketのサーバー(node.js)/クライアント(C#)の開発を開始
(5) ニコニコ動画風のコメント共有機能を実装
午後:
(1) 他のメンバーの成果をその都度取り込み
(2) 動作確認と動画撮り
(3) ちょっとだけプレゼン資料作成手伝い
5.成果物
福岡の街を舞台に巨大クワガタとカブトムシが戦っている様子をARで閲覧。さらに同時に見ている人のコメントが流れてくるAR版のニコニコ動画風な作品に着地しました。
複数の端末でコメントが共有されている様子はこちらでご覧いただけます。
この作品をProtopediaに投稿してハッカソン終了。
6.結果とまとめ
開発終了後の夕方にZoomで各チームによる成果報告が行われました。残念ながら本チームは表彰に至りませんでした。開発の後半では時間との勝負になり他の人の状況を確認する余裕を持てなかったので、もしUnity周りの試行錯誤を他の人にお願いしてたらもうちょっと完成度上がったかなーというのが自分の反省点です。とはいえ、数年ぶりに発想やバックグラウンドの違う人たちと一緒に開発できてとても楽しめました。
今回は福岡の街と地元の大学のデータを使った作品となりましたが、この「街xご当地物」のアイディアを活用することで他の街を背景にご当地の名物のプロモーションを3次元的にやったり、見た人の感想や体験をリアルタイムに共有できるようなシステムに発展できると面白いのかなと考えています。また気が向いたときに続きを作ってみたいと思います。
最後に、もともと運営として参加していたにも関わらず開発メンバーとして迎え入れてくださった皆さんありがとうございました!また何かの機会にご一緒できればと思います。