tks_yoshinagaの日記

KinectやLeap motion, VRやARなどの技術を使ってやったことのメモとか

2018年 AR Fukuoka + αを振り返る

1. AR Fukuokaって?

AR(Augmented Reality:拡張現実感)技術を実際に体験しながら学ぶことをメインに、開発のハンズオンや最新機器の体験会を行うなど、福岡を中心に活動しているARコンテンツ作成勉強会というコミュニティ(#AR_Fukuoka)です。
AR Fukuokaやそれに関連した1年間の活動を振り返ると、合計で42回もの勉強会開催や他コミュニティのイベント出展・登壇をしていました。
そこで、備忘録作りもかかねてまとめてみます。

 

2. ハンズオン・体験会

今年は16回の勉強会を開催しました。内訳は福岡で11回、山口・鹿児島・宮崎・広島・天草でそれぞれ1回ずつ。
福岡に関しては、OpenCVやRGB-Dセンサを使った画像処理ネタが多かった印象。instasaberや壁面タッチパネルを題材に各コンテンツを実現するための画像処理手法を組み合わせ方ついて学びました。

 さらに早井(@_shinjism)さんにも、Vuforiaを使ったスマホ対応AR/VRコンテンツの開発についてのハンズオン講師をやっていただきました。VR⇔ARの切り替えの手順などとても勉強になりました。

 ハンズオンのほかにも忘年会以外で初の飲み会&LTを夏に開催し、いつも勉強会に参加している方々や、元祖スマホARのセカイカメラのメンバーだった山中さんに発表していただきました。

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さらに今年の夏についに発売されたARデバイスMagic Leapの体験会も開催しました。日本ではまだ数が少ないデバイスの体験だけでなく、電波暗室に初めて入った人も多く、とても盛り上がりました。

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 続いて県外での活動についてですが、まず当勉強会ではお馴染みの宮崎県アラタナ様にてAndroid対応の次世代ARプラットフォーム、ARCoreのハンズオンを開催しました。運営の増田さん、サポートの永井さんいつもありがとうございます。

また今年も数ヶ所で勉強会を初開催できました。
まず、山口・鹿児島・奈良でA-Frameを使った勉強会。山口は下関のストロベリーメディアアーツ様、鹿児島は学生の田畑さんの協力のもと鹿児島大学で、奈良は日置先生の企画で帝塚山大学にて開催しました。

さらにAR/VRの体験会を大崎上島(広島)と天草(熊本)で開催しました。
大崎上島中村さんの協力のもと観光案内所でHoloLensの体験会を行いました。もともとは自分が旅行で広島に訪れただけでしたが、中村さんに相談したら即座に企画・交渉してくれて突発体験会が実現しました。観光案内所に集まる人たちもノリが良くて楽しかったので、来年は突発でなくちゃんと企画したうえで勉強会か体験会をやりたいです。

天草での開催については天草でエビの養殖をしている岡崎さんが企画・運営、同じく天草出身の早井さんがサポートで参加してくれました。当日は1日使って、午前はA-Frameを使ったハンズオン、午後からはHoloLensやWindows MR、Leap Motionなど様々なデバイスを使った体験会を実施しました。

事前に岡崎さんが現地の工業高校にも情報を流してくれたおかげで参加者の過半数が高校生。週明けには期末テストがあるにもかかわらず参加してくれて、これまでで最も平均年齢が低い勉強会となりました。
また、VRを体験していた生徒さんがHMDを外した瞬間、「こっち(現実)つまらん」と言っていたのも非常に印象に残りました。

3. 展示イベント・meetup登壇

今年は他所のイベントにもAR Fukuokaとして参加しました。
10月には広島の道の駅福富で開催されたつくればフェア PLUS杉井さんのWebVRを使ったスマホコンテンツと、meta2やleap motionを使った自身のコンテンツを展示しました。

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 続いて12月にはPanasonicの織りなすラボで開催された体験会にも出展。こちらは、早井さんのARイライラ棒、杉井さんのマインクラフト的なWebARコンテンツ、自身の複数デバイスを使った共有体験ARを展示しました。
このイベントは総来場者数400人超ということもあり、子供を中心とした来場者を相手に休む暇もなく次々とコンテンツの説明をしていました。

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同じく12月、バルセロナのAR Meetupに誘われて、AR FukuokaとしてGoogle Hangoutを使ったリモート発表をさせてもらいました。発表内容は研究・趣味の両面からのARに関する取り組みについて。準備する時間もほとんどなく、たどたどしい発表になってしまいましたがとても良い経験になりました。今後も連携できるといいなと思います。
今後もさらなる情報交換や連携ができるといいなと考えています。

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4. スピンオフ・その他

さらに今年はAR Fukuoka以外のコミュニティやイベントでもハンズオンをやらせていただきました。

ももち浜TECHカフェ:3回

織りなすラボ:6回

SRP Open Innovation Lab:6回

AI・IoTまつり:2回

第2回ふくおかAI・IoT祭り in SRP のご案内 – 福岡市IoTコンソーシアム

 これに加えて第1回ビジュアリゼーションワークショップ、Developers Summit 2018 Fukuokaやオープンソースカンファレンス2018 Fukuokaでの登壇、ハンガリーのMTA SZTAKIという研究所での情報交換など様々な機会をいただきました。

5. まとめ

1年間を振り返ってみると、いつもと同じことをしているようで初めてなことも色々あったなと思います。特に他のイベントとの連携が多くなり月に3回以上は何かやっていたことが分かりました。そのせいか、メインのAR Fukuokaの開催回数が少し減ってしまった気もしますので、来年はもう少しバランスを考えて活動できればと思います。

ARコンテンツ作成勉強会として開催したイベントは2013年からスタートして現在95回。100回を迎えるまで、そしてその後は何をするかを考えるのも来年の課題。
勉強会でやってみたいことや講師の立候補、福岡県外での開催リクエストお待ちしています!