SCとは毎年アメリカで開催されるハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の国際会議です。今年はDallas(Texas, USA)で開催され、研究展示エリアのCG・可視化研究会(VR STUDY MEETING)ブースにてデモをしています。
今年の展示コンテンツは複数の端末で空間を共有したAR(Augmented Reality:拡張現実感)システム。 何かというと、HMDを装着している人が見ているARコンテンツを他の端末からも観察できるというもの。
下の写真のようにHMD利用者同士はもちろんスマートフォンとも共有を行い、PCのディスプレイに表示することでブースの前を通る人にも見られるようにしています。
実際に動いている様子は以下の動画でご覧いただけます。
今回は短時間で操作方法を理解してもらうため、できることは透明領域を移動するのみに限定しましたが意外と好評です。また、体験者が別の人にHoloLensを被せて体験を促す光景もあり印象に残りました。
HPCとどう関連するの?ということについては、例えばスパコンでのシミュレーション結果を立体的に観察したり、さらに複数人が自由な視点で見ながら議論したりといった応用考えています。
また当ブースではARのデモだけでなく、ポスターも展示してモーションセンシングや医療支援、農業ITの研究のPRもやっています。
展示も残すところあと2日。頑張ろう。
追記 1
展示2日目、展示に慣れてきたので表示するコンテンツを変えたりもしてみましたが、こちらも好評。体験の様子をモニタに表示しているおかげで、それを見た人がつられて体験していました。
追記 2
11/14の夕方には現地の知人に誘われてDFW Data Visualization & Infographicsという現地のミートアップ(勉強会)にも参加しました。
今回のテーマはMixed Reality and the Future of Data Visualization(MRと未来のデータ可視化)ということでちょうど自分の興味がある内容でした。
ミートアップの様子(後ろの方にしれっと写っています)
今回のスピーカーはWallonとこのミートアップに誘ってくれたTyler。
彼らが開発している3Dataという各種AR/VRデバイスに対応したデータ可視化システムについて発表・デモが行われました。
3Dataの特徴は可視化だけでなく遠隔地のユーザーとの空間共有も提供していて、複数の人たちでのデータを操作・可視化を低遅延でできるとのこと。
まさに今回のSCで自身が展示していた内容に近く、興味を持って話を聞くことができました。
また、発表終了後はMirage SoloやMagic Leap等のヘッドセットやARKitなどのモバイル対応プラットフォームでの実機デモも体験することができ、現状どの程度のことができているのかも知ることができました。
今回のミートアップ参加は急遽決まったものでしたが、片言の英語しか話せないなりにトライした現地の人との技術交流は非常に良い経験になりました。