ARコンテンツ作成勉強会のテーマの一つとしてHoloLens対応コンテンツを作るハンズオンのvol.1とvol.2を2016年12月と2017年1月に開催したので、その時の様子と資料をまとめておきます。
1. Manipulation編
2016年12月に開催されたvol.1では、仮想物体にカーソルを合わせたあと手でつまんで移動させるコンテンツを作成しました。
勉強会の参加者は1回あたり4人とし、1台のHoloLensをシェアしながら以下のような手順でコンテンツ開発の体験を行いました。
(1) HoloLensの使い方や特徴の紹介とARの体験
(2) Unityの使い方の基礎
(3) HoloToolKitを使ってGaze(注視)やManipulation(操作)を実現
(4) 実機にインストールして動作確認
(5) もくもくタイム:各自でコンテンツをアレンジして動作確認
1台のHoloLensを使いまわしてのハンズオンが上手くいくか不安もありましたが、UnityとHoloToolkitのおかげでほぼPC内で動作チェックとコンテンツの作りこみができ、無事に全員がコンテンツを作成することができました。
【当日の様子】
2. AirTap編
2017年1月に開催されたvol.2では、AirTapをすると自分の目の前にオブジェクトが現れ、床や机の上に落ちるコンテンツの作り方について演習しました。
vol.1と同じように参加者は1回あたり3-5人と少人数で開催し、以下の手順でコンテンツ開発の体験を行いました。
(1) HoloLensの使い方や特徴の紹介とAR体験
(2) Unityの使い方の基礎をしながらコンテンツの下準備
(3) HoloToolKitを使ってSpatialMapping(空間のメッシュ化)を実現
(4) AirTapを取得してオブジェクトを目の前に落とすスクリプトを作成
(5) 実機にインストールして動作確認
(6) もくもくタイム:各自でコンテンツをアレンジして動作確認
この回もHoloLensは1台のみでしたが、HoloToolkitの機能を活用することで空間メッシュを仮置きしたり仮想的に移動やAirTapができたため、ほとんどUnity上で実機にインストールする前の動作確認を行えました。
演習の後のアレンジタイムでは、各々が作った独自のコンテンツを見ながらワイワイやれて運営としても楽しかったです。
【参加者による作品】
無限に〇リオのコインが取れるコンテンツ(by @matsuyu1979)
無限アップMR: https://t.co/0LWo8B7vfx、@YouTube がアップロード
— Yusuke MATSUMOTO (@matsuyu1979) 2017年1月7日
課題を丸投げして山積みにするコンテンツ(by @hwrm_a4)
作品(2) #AR_Fukuoka pic.twitter.com/jqPSjv3aXr
— TakashiYoshinaga (@Taka_Yoshinaga) 2017年1月14日
【当日の様子】
3.まとめ
今回の勉強会ではHoloLensによるARの体験と開発演習だけでなく各自のアレンジまでを全員でやり、新しい技術がどこまで来ていて、どのように使うのかについて楽しみながら共有できたのではないかと思います。
また、2017年はHoloLens以外にもMeta2やGoogle Tango対応端末など各種デバイスが続々登場し、ARはきっと今以上に盛り上がるはずなのでARコンテンツ作成勉強会でもこれらを扱えればと考えています。もちろん従来のARライブラリやセンサ、画像処理などの基礎技術、ARに関係ありそうな内容もしっかりとハンズオンで扱っていきます。ご興味のある方は#AR_Fukuokaを是非チェックしてみてください。
4.勉強会でのハンズオン資料
勉強会ではUnityの使い方から解説しているため手順が回りくどい個所もありますが、これから開発を始める方の参考になれば幸いです。
【Manipulation編】
【AirTap編】