1.はじめに
GoogleのTangoという技術を搭載した端末が発売されたおかげで、HoloLensのようなマーカーの事前準備が不要なARを手軽に実現できるようになりました。ところがそれに慣れてくると、「CGの配置を自由に行いたい」「毎回同じ位置にCGを表示させたい」という欲も出てきます。前者についてはDepthデータと画面のタップの組み合わせを、後者についてはAreaLearningの機能を用いれば実現できますが、開発・利用ともに手間や工夫を必要とします。そこで今回はこれらをもっと手軽に実現しようということでTangoSDKで提供されているMarker Detection機能をご紹介します。
この機能では正方形マーカーとCGの位置が対応づけられているため、例えば以下の動画のようにマーカーを実際に手で動かしてCGを移動できます。また、マーカーを置きっぱなしにすれば毎回同じ位置にCGを出現させることも可能です。さらに、マーカーが検出に失敗したときはTangoのトラッキング機能が使えるため、ARコンテンツの体験を継続することができます。